das Kind
2005/08/21 (日) 20:00カテゴリー: 考え事
少し前に鷲田清一の本について書いたが*1、同じ本に面白い引用があったので孫引きになるが書いておく。鷲田の論点は「女の子は女装によって女性になる」ということ。引用元は大和和紀のコミック『あい色神話』とのこと。私は作者もコミックの内容も知らないが、どこぞの詩集に載っていても違和感は無いだろう。
家まで歩いて十五分、走って十分……
なんだかてれてれ歩くのかったるい……
子どものころはよく走ってたっけ
おつかいいくのや学校への道……
いつからだろう
あまり走ることをしなくなったのは……
女の子特有の小走りしかしなくなったのは……
あのころのように軽く足はあがるだろうか
耳のそばで鳴る風の音をきけるだろうか
身体を空気のように感じることができるだろうか
(鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』 p.27f.)
なんら言語学的な根拠は無いのだが、鷲田の意見に乗れば「子ども」を表すドイツ語の”Kind”が男性名詞でも女性名詞でもなく中性名詞(das Kind)なのは納得行くのである。




