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口頭試問など

日曜日, 2 月 17, 2008 at 19:43:19
カテゴリー: 学生時の哲学もの, 日々,

ここ最近専門の学科の人数人(含むOB)で集まったり引越し先を決めたりしていたのだが、15日金曜日には朝から修士の学位論文についての口頭試問があった。研究室で待機しているとドア一枚隔てた小部屋に呼ばれ、そこで待っている教員達と論文に関して質疑応答をするというもの。およそ受験者一人につき30分の時間でやり取りする。私以外の受験者は皆博士課程も受験するのでどうしても神経質になる。名簿では早い方なので私は午前中に終わってしまったが、午後まで待たされる人は大変そうだった。

 後から聞いた話では(卒論のときもそうだったが)教授たち同士が受験者を脇において議論をし始める場面もあったようだ。日本語の言葉遣いと学術上の概念の問題でズレが起こるのは西洋思想に携わるかぎりついてまわる問題だと思うが、専門が少し違うとすでに一家を成している教授たちでも(むしろ自身の思想があるからこそというのが正確か)議論が起こる。私の場合は博士に進まないということもあって指導教員がかなりの誘導と明確な問題設定を出してくれたので答えやすかった。後でちょっとずれた応答をしたことに気づいたけれど、まあ、誤差……かな(弱気)。私の試問は若干消化試合気味で、指導教員以外の人から特に質問が来なかったのもちょっと拍子抜けだった。論文自体かなり散漫になってしまったし内容的に自信があるとはとても言えないので、それなりの評価だということなのかもしれない。

 というわけで、この試問で学問上の一区切りがついたので今日は友人相手に所持本の即売会を開いた。ひと月くらい前に段ボール一箱半を古本屋に売ってしまったのでちょっと心配していたが、なんのなんの、二人で同じくらいお買い上げ下さいました。絶版で日本の書店になくてドイツの古本屋から取り寄せたものもあったり、吉祥寺の古本屋で買ったフランス語のものもあったり。リーゼンフーバー『中世思想史』(平凡社ライブラリー)が品切れと聞いたときには驚いたけれど(最近こんなのばっかり)、まあ持っていても読むか怪しいのでおとなしく売る。しかし流石に売れるのは硬派で専門関係(1)の学術書ばかり、ちょっと外れたものや入門書の類、はやりの新書・ソフトカバーはさっぱり売れなかった。(笑)

 少し寂しくなった本棚を見ながら、研究職・教育職ではない一般企業への就職を決めてから「なんで博士に行かないの(=研究職を目指さないの)?もったいない」といろいろな人から言われてきたことを思い出す。そう言ってもらえるのはありがたかったのだけれど、個人的には進路を変えたことを自らの能力・適性・経済から説明づけてきた。そこからすれば私としては「合理的に」進路を変えたことになる。むろんそれが適切な理由であるか/であったかどうかはただ後づけとしてのみ理解されるだろうし、なんだか私自身まだ「これで終わり」の実感も湧いてこない。こうした判断やその理由に対して私自身思うこともないわけではない。しかしそれとはまた別に、今までの専門に対する内的な動機やひきつけられる感覚を失った思いを長く抱いてきた。それは幸福なことなのかもしれないし、不幸なことなのかもしれない。ともあれ、それがどういうことなのか十分な説明をするにはもう少し時間を要するだろう。いま確実なのは私がかつてそういう判断をしたということだけだ。

 ところでなんの関係もないのだけれど、メガネを新調した。999.9(フォーナインズ)という日本製のもの。度数を少し上げたのでまだ目が慣れないが、注文して出来上がってからも丁寧に私の頭に合わせて微調整をしてくれたお陰で装着感がとてもよい。いろいろな技術をつぎ込んでいるようなので、メガネをお探しの方は検討されてはどうだろう(レンズ代も入れるとけして安い買い物ではないが)。

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  1. そういえばこのブログのカテゴリの名前「専門関係」も変えないといけない。さて何にしよう。「1ブログ1テーマが良い」というのはこういう時に感じるけれど、一人称の「専門」ということであれば不変であるにしてもその内実は変わってしまうのだから、カテゴリの名称は三人称的なものが良いということになるのだろうか。 [戻る]
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