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『ダカーポ』 7月4日号

2007/06/25 (月) 15:07
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kwout this!

ダカーポ 2007年 7/4号 [雑誌] マガジンハウスが出している雑誌の中でほぼ唯一私が買う雑誌『ダカーポ』(たまに気まぐれで『BRUTUS』も買うけど)。今年で創刊25周年だそうで、ということは創刊は1981年、Wikipediaの「1981年」やら「1981年[ザ・20世紀]」をのぞいてみればカーターを継いだレーガン政権が誕生、故ダイアナ妃結婚、TGV運行開始などという世界ニュースの中に「なめネコ」ブームやら「芸術は爆発だ!」というコピーやら、ついでに「キャプテン翼」「タッチ」「アラレちゃん」の連載開始まで見えて、ああなにかそういう時代だったのかとよくわからないが隔世の感(翌82年には「笑っていいとも!」が放送開始)。亡くなったのは向田邦子や堀口大學、市川房枝や湯川秀樹もこの年か、その一方でカール・リヒターやカール・ベームなどの巨匠達も世を去っている。出版界は直木賞が青島幸男やつかこうへい(『蒲田行進曲』)、芥川賞の吉行理恵は淳之介の妹、ベストセラーはなんと黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』。『Newton』『FOCUS』そして今をときめく『CanCam』もこの年創刊。
 さて妙に長々と回顧してしまったが、それも『ダカーポ』の紹介だからとりあえず「最初に戻って」時代の雰囲気を伝えてみようとしただけで、べつだんオチはない。今回は上半期の「マスコミ報道大検証」が第一特集、「メディア自身のスキャンダルが頻発」とのたまってはいるがもちろん良いスクープ報道はしっかり褒めている。なにが褒められているかは実物読んでのお楽しみ。『創』の篠田編集長も3回くらい登場して大活躍。(笑)
 ちょっとだけ言えば、ほとんど週刊誌系が独占、新聞・テレビは少しだけ、ああ広告代理店の強さよ。後ろの特集「みんな、いくらもらっているの?給料、ボーナス研究」でも、ネットに既存媒体が食われても代理店は生き残る、とある。結局「ジャーナリズム精神」ひっさげてがんばってほしい、と応援するしかなくなるのか…とはいえ週刊誌相手の名誉毀損訴訟が続くと「トラブルが多いことが上層部から嫌がられ、編集長のクビが危なくなっている」(p.33)というあまり笑えない事情もあるそうな。しかし広告とメディアが生み出す消費/熱狂の仕組みが漠然とでも露わになりつつあったり、若い女の子が(失礼!)「ハニカミ王子」現象を批判したりとどうもこれまでのテレビ中心の情報構造は変わりつつあるのを感じる。どう変わるのかは知らないが、また25年後にもこうして「ダカーポ」できるのだろうか。そして同時に、なんだかんだでこう半期に一回報道を振り返ってくれる特集はありがたいと思った*1(はい、ここCodaです)。

*1:というのはつまりネットではなかなかこうした定点観測的なレビューがまだ難しいためである。ブログも所詮logだしなあ、と突き放して言わないまでも、ストックよりもフローの割合がとても大きいのは否定できない。

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