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『論座』 5月号

2007/06/17 (日) 13:17
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kwout this!

論座 2007年 05月号 [雑誌]

いったいいつの雑誌を読んでいるんだと言われそうだが、溜まっていたのを消化中なので仕方がない。6月号7月号も近々アップ予定。

 冒頭の緒方貞子・佐々木毅両氏の対談はふんふんと流し読み。北九州市門司区で2006年に起きた障害者男性の孤独死かつ餓死を「ダンピングされる”生”=貧困化」で市の福祉行政から分析しているのは湯浅誠氏。行政が撤退した後に地域住民を福祉に活用したのはいいが、結局セーフティーネットとして機能していない様子を描いている。宮崎哲弥・川端幹人両氏の「中吊り倶楽部」では川端氏が「メディアの企業に対する批判力が落ちている」と指摘しているのが気になった。新聞は広告収入依存率が上がってきているとしたらある程度はやむをえないか。「やむをえないか」で済む問題ではないかもしれないが。芸能ネタも事務所からの締めつけでほとんどマトモなものが報道できないとかどうとかで、今の時点から読むと、あれこれと思いっきり報道された「モーニング娘。」がいかに凋落しつつあるのかを感じざるをえない*1。え、そんなの感じているのは私だけ?

 綿矢りさ・篠山紀信両氏の対談はほぼスルー。我ながら現代的な「文芸」にはほとほと興味がないのだなあ。しかし以下の発言は面白かった。こう考えている人たちもいるんだな。篠山氏の人柄を私はまったく存じ上げないが、写真家として長いキャリアを持つ方が言うこととして信頼してもいいと思う。より詳しくは雑誌で。

篠山 アイドルが初めて僕のところに来たとするでしょ。テストで撮ったポラロイドを見せて、「君に似てる?」って聞くと、「あ、似てる、似てる」とか言うわけ。

 小田嶋隆氏「価格往来」は今は亡き松岡大臣の水道水問題。21世紀は情報公開と説明責任の時代なので昔みたいには行かないよという話で、昔との対比のジョークにニヤリ。

 野中広務氏インタビューは最終回。2000年秋の「加藤の乱」の背景にインターネットがあったことを野中氏が暴露。加藤氏は自身のホームページに来る書き込みの数から世論という自信を得て「乱」を起こしたが、野中氏は情報社会より国民の目線、と時期が熟するのを待つように言った。そして結局「乱」は失敗に終わってしまった。野中氏は加藤氏に将来の総裁として期待していたが、IT社会の中で「つぶれていく加藤さんを見るのが忍びなかった」とのこと。この話が本当だとすれば加藤氏とその「乱」は30年くらい早かったのかもしれない。

*1:このへん週刊誌とテレビ・新聞、芸能事務所との関係から述べた以下のエントリを参照。「嗚呼哀し、週刊誌の芸能スクープ その2」、「嗚呼哀し、週刊誌の芸能スクープ その3」 共に「パンダのため息」さん。

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