「フランス組曲」とは言ってもJ.S.バッハではなくてミヨー(D.Milhaud)のほう。欲しいといっていたCD、着きました。ちなみに「廃盤?」と思っていたasin:B0000057L7もまだちゃんと売っているようです。91年のものがまだ売っているというのもすばらしい。写真のおじさんもカラフルです。少し試聴できるようなのでEastman & FennellのLincolnshireを聴いたことがない方はお早めにどうぞ。
さてこのCDの「リンカーンシャー」と「3つの日本舞曲」は既に持っているものと同じ録音なので、ただミヨーの「フランス組曲(Suite Française)」のためだけに買ったわけですが*1、正直イマイチでした。「リンカーンシャー」では不思議と気にならなかったのですが、どうにもトランペットの音が明るすぎる感じ。発音も粗っぽい音で、特に強奏の多い1.Normandieと5.Provenceで気になります。マイクが近すぎるなど録音の問題もあるのかもしれませんが…。2.Bretagneに熱演のホルンアンサンブルがあるだけに残念。もともと軽快な感じのする曲ですがあんまりがちがちに演奏されると辛い*2。
聴いていたらパリ・ギャルドのCDを思い出して引っ張り出しました*3。パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団は150年以上の歴史を持つ「共和国親衛隊音楽隊」でして、詳しい解説はウィキペディアに丸投げ。61年11月にギャルドが初来日したときはそれまで鼓笛隊の印象が強かった吹奏楽界に衝撃を与えたとかどうとか。その来日時は今の一般的な吹奏楽団とは違い(そして今のギャルドとも違い)円錐管であるサクソルン族の楽器が多く、独自の豊かな音色を持っていたといいます。
で、このCDでもそれが楽しめます。録音は68年および61年。61年の3曲*4は来日時にワンテイクで録音してしまったもの。CD最初の曲はJ.S.バッハ「トッカータとフーガ ニ短調」(BWV 565)なのですが、バッハってこれ20代前半で書いたんですよね…。うーむ*5。そして最後の「ファランドール」も音色の豊かさ、全体の音の厚さと高い透明感が共存したすばらしい演奏。冒頭の堂々たるテーマの提示も良いですし、フィナーレに向かう部分で楽器が徐々に加わり音域を広げながら最後に転調してピタっとフィナーレに入っていく様は華麗の一言に尽きます。私はそこを聴くたびに、フランスを支える文化の誇り、その片鱗を見る気がします。
*1:と思ってたらR.シュトラウスの「セレナード」(Es-dur, op.7)も入ってました。予想通りまったく私に合わない曲でした…。
*2:なお「フランス組曲」はPierre Bigot指揮のLa Musique de la Police nationale(国立警察音楽隊)とDesire Dondeyne(デジレ・ドンディーヌ)指揮のLes Gardiens de la Paix de Paris(パリ警視庁音楽隊)のものが名演らしい。しかしCD情報が見つからない。いつか見つけて聴いてみたい。
*3:手持ちはasin:B00005GIQE、現在手に入るものではasin:B00005HS7Rかな?
*4:ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、F.シュミットの「ディオニソスの踊り(Dionysiaques, op.62)」、ビゼーの「ファランドール」(「アルルの女」第二組曲)の3曲。
*5:なお偽作説がある模様。









































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