マショーのノートルダムミサ
2007/02/15 (木) 18:28カテゴリー: 音楽
Guillaume de Machaut: La Messe de Notre Dame
14世紀の作曲家Machautについて何か語れるほどの知識を私は持ち合わせていない。だから大げさなことは言えないのだが、彼のこの歴史上初の通作ミサを初めて聴いた衝撃を忘れることはできないし、今後忘れることもないだろう*1。
さて今このCDを聴いているのだが、Machautや曲の詳しい解説はStock BookさんのこちらのページやこちらのCD紹介に譲ろう。というか譲った方がいいだろう。(笑)
で私が言いたいのは、一回でいいからこのミサの”Gloria”を聴いてみてほしいということである。私が最初に”Gloria”を聴いたのは別に教会のミサでもなんでもなく、なぜかNAXOSの10周年記念サンプルCDだった。ミサとレクイエムの区別もつかず、聴いたことがあるのはMozartのレクイエム(の一部)くらいだった10代中ごろの私に、Mozartの400年前のこの作曲家の曲はあまりに奇妙、あまりにへんてこだった。いわゆる端正流麗な「クラシック」ではなかったのである。和音の響きもめちゃめちゃ(にきこえた)のだが、冒頭の”Gloria in excelsis Deo”の導入、そして最後の”Amen”の長い長い詠唱に戦慄が走った。…それがゲンダイオンガクではなくて「古楽」と呼ばれているのを意識し出したのはさらにその数年後であった。
時代は下り、ウェブ上で試聴ができる時代になった。というわけでまだ未聴の諸氏にご紹介(5,6分の”Gloria”の最初の1分だけで、件の最後のamen詠唱は聴けないのだけど)。私が初めて聴いたOxford Camerataの演奏はこちら。少しスクロールすると並んでいるトラック一覧の2トラック目をお聴きあれ。なお今回買ったEnsemble Organumのものはこちら。これは上記のStock Bookさんでも「“声明”のような演奏」と言われているが、言いえて妙。聴いていると、昔同時期に聴いた黛敏郎の「涅槃交響曲」を思い出した。…初めて聴かれる方には前者の演奏のほうがオススメ。(笑)
*1:HMVでCDを注文するといつもすっかり忘れた頃に届く。というのもまとめて頼んだもののうちの一つくらいは大概メーカー取り寄せ扱いになり、HMVがメーカーに問い合わせているうちに1ヶ月経つことはざらにある。しまいには数ヶ月経ってから「廃盤でしたのでこのCDを除いて注文を発送いたします」などというメールを見ることになる。今回もそうで、着いたのは1月19日。注文したのは10月20日だったらしい。




