奥の細道
2006/08/01 (火) 01:26カテゴリー: 本
読了。岩波文庫本*1で読んだ。付録である、古典的な注釈書の「奥細道菅菰抄」も注に従ってところどころ拾い読み。注釈書のほうには源義経=チンギス=ハーン説がまじめに書いてあった。
- 解説にもあるが、「松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」(つまり表日本と裏日本の対比、という「ありきたり」な対比)を「本情」として捉え直すこと。パターンをパターンとして認識しなおすこと。
- 「閑さや岩にしみ入蝉の声」の一句目は「しづかさや」なのか「しづけさや」なのか?この本では前者を取っている。
- 平泉「五月雨の降りのこしてや光堂」の前「暫時千歳の記念とはなれり」を何気なく読んでいたが、編者注によれば「永劫の時の流れの中で、せいぜい千年くらいのかたみ」という意味を含むようである。射程を少し見直さなければいけない。
- 松島、象潟の段は漢学の素養をかなり含んだ叙述となっている。格調高いが、教科書には採用しづらいのかもしれない。




